昔から白髪がある人ははげないという定説がありますが、実際のところらどうなのか気になるところです。そこで、関係性について考えてみましょう。
そもそも白髪ができる原因とは?
髪の毛を黒くしているのはメラニン色素ですが、これはメラノサイトの働きによって生成されます。メラノサイトの中に存在するチロシンというアミノ酸物質が酸化することでメラニン色素となり、それが髪の毛の隅々にまで行き渡ることによって髪は黒くなるとされています。
しかし、何らかの理由によってこのチロシンが正常に酸化されずにメラニン色素とならないと髪の毛に十分に色素が回らなくなるために白髪になってしまうことが考えられます。
その他にも、加齢によってメラノサイトの働きが悪くなったりメラノサイト自体が少なくなってしまうことによっても髪が白くなってしまうとされています。
はげのメカニズムとは
今度ははげになるメカニズムについてですが、薄毛の主な原因であるのが男性ホルモンによる作用です。
男性ホルモンであるテストステロンが、5αーリダクターゼという還元酵素によってDHTという物質に変化してしまうことでそれが男性ホルモン受容体と結合して脱毛因子を生成し、毛母細胞などに脱毛命令が下ることで成長途中の髪の毛が成長を止めてしまったり抜け毛が増えてしまうことで薄毛となってしまいます。
加えて、喫煙習慣や睡眠不足、不規則な生活習慣などによってホルモンバランスが乱れたり頭皮に十分に栄養が行き渡らなくなることでも薄毛となり、若い人が薄毛になる大きな原因の一つとされています。
白髪とはげの関係性について
では、実際のところ関係性はあるのかというと、あまり関与していないところでそれぞれ現象が起きているためにそれぞれのことが直接関係があるのかというと全く違います。
しかし、白髪が多いからと言って油断して頭皮を不衛生な状態にしていたり、栄養や睡眠不足、喫煙やアルコールの摂取を頻繁に行っていることで白髪であっても薄毛になってしまうことは十分に考えられます。
白髪が多いことイコールはげにならないというわけではなく、たとえ神の色素が抜けてしまっても頭皮に良い生活を送っていれば薄毛になることはありませんが、髪に良くない生活をしていたら薄毛になることは十分あると考えて良いでしょう。
特に、血行不良になって十分に髪の毛に栄養や酸素が生き渡らないことは白髪も薄毛も進行してしまうことが考えられますので、日頃から髪の毛にお良い生活習慣を送ることが望ましいとされているのです。