女性の体は出産を経験することで様々な変化を迎えますが、白髪が増えるのもその一つだとされています。
なぜ、出産後に増えるのか、対策法はあるのかそのことについて考えてみましょう。
なぜ出産後に白髪が増えるのか?
女性の体にはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが分泌されており、妊娠中はこれらのホルモンの分泌が過剰になっています。
しかし、産後髪の発育に大きくかかわる女性ホルモンのエストロゲンが減少してしまうことでホルモンバランスが不安定になると、色素細胞であるメラノサイトの働きも不安定になることでメラニンが十分に生成されなくなってしまい髪の毛から色素が抜けてしまうことが考えられます。
出産後の白髪を防ぐには
出産後に白髪が増えてしまう女性は多いとされていますが、一時的なもので元に戻る人とそうでない人もいるとされています。
戻り具合に差が出る原因としては、遺伝や体質による他に生活習慣やストレスが原因となっていることもあるとされています。
慣れない育児や昼夜問わずの授乳によって睡眠不足になることでストレスが溜まりやすい時期でもあり、自分の食事まで手が回らないことから栄養不足に陥ってしまい、髪の毛にまで十分栄養が回らなくなることで白髪が増えてしまう原因となることがありますので、なるべく規則正しい生活を心がけてしっかりと睡眠や栄養を取ることが大切となります。
また、色素細胞であるメラノサイトを減少させないように保護することも大事だとされています。
紫外線は、メラノサイトに影響しやすく損失してしまうこともありますので、しっかりと帽子をかぶったり日傘を差すなどして頭髪を守り、紫外線による刺激を避けるようにするのが望ましいでしょう。
ストレスを溜め過ぎると、メラノサイトが損傷してしまうことに影響しますのでその都度解消する習慣をつけるようにしましょう。
白髪染めをするならいつからがいい?
メラノサイトが消失してしまった頭髪は、そのまま回復することはありませんので染めていくのが良いと言えます。
ただ、出産後というのはお母さんの体も疲労がたまっていたりデリケートになっているほかに授乳中であることで赤ちゃん毛の影響も考えられます。
髪を染めて改善する場合には、なるべく低刺激の染粉を使用するようにするか無添加や天然由来の素材でできているものを選んで体や頭皮に負担をかけないようにすることが大切と言えます。
そして、染める前には必ずパッチテストを行って肌に異常がないか確認してから染めるようにしましょう。染めたことで何か影響があるのではと心配な場合には、あらかじめ産院やかかりつけ医などで医師に確認してから染めるようにするのが良いと言えます。