女性ホルモンは人間の身体に多くの影響を与えますがその中の一つが髪への影響で、白髪に深くかかわっていると言われています。
女性ホルモンと白髪の関係性はどんなものなのでしょうか。

女性ホルモンが髪に与える影響とは

どちらかと言えば男性は髪が薄くなりやすいですが女性で男性ほど髪が薄くなってしまっている人はほとんど見かけません。
これは女性ホルモンのエストロゲンが健康な髪の毛を生やす働きをしているため、女性よりも分泌量が少ない男性の方が髪が薄くなってしまいやすいのです。

エストロゲンは卵巣から分泌されているのですが、年齢を重ねて閉経を迎えると卵巣は働きを停止するためエストロゲンの分泌がストップするので白髪が増えてしまったり抜け毛の原因になってしまいます。

エストロゲンと白髪との関係性とは

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もともと髪の毛は生えてきた段階では白く、そこに黒の色素であるメラニン色素が埋まって行くため黒い髪の毛になります。
年齢を重ねるとメラニン色素を作る細胞が衰えてしまうため髪に色がつかなくなり、白いままの髪の毛が生えていくのです。

この細胞に栄養を与えているのは血液です。
そのため血行不良で栄養素が行き届かないと細胞が衰えやすくなってしまうのです。

エストロゲンは血管を拡張する働きがありますが、年齢を重ねると分泌量が減ってしまうので血行不良が起こりやすくなります。
またエストロゲンの血管拡張作用が強く働きすぎると血管が拡張し続けてしまうので流れに勢いがなくなり血行不良を起こしやすくなります。

さらに髪の毛は生命維持には内臓ほどの働きはありません。
そのため、不足した女性ホルモンは優先的に生命維持のために使われてしまうので頭皮への血行が悪い状態が継続してしまうため、白髪が増えていきます。
このように女性ホルモンと髪の毛には深い関係性があるのです。

分泌量が戻れば髪は黒くなる?

白髪の原因が女性ホルモンの分泌量の減少にある場合、分泌量が正常な値に戻れば黒い髪に戻る可能性があると言われています。
年齢を重ねるうちにエストロゲンの分泌量が減少してしまうのは仕方ありませんが、食事の内容を見直すことで減少してしまう速さをゆっくりにすることは可能です。

体内でエストロゲンと同様の働きをしてくれると言われている大豆イソフラボンが含まれている豆腐や油揚げなどを積極的に摂取したり、エストロゲンを作る卵巣の老化を防止するビタミンEを摂取することで卵巣から分泌される女性ホルモンの量を増やしたり、減少するスピードを遅くすることも可能になります。