白髪の原因を知るためには、まず髪の毛がなぜ黒くなるのかを知っておくこと重要になります。
髪の色はどうやって決まる?
人の毛髪は頭皮の中になる毛母細胞と言われる細胞内で生成されるのですが、生成された初期の段階では色は付いておらず透明な状態です。
生成された透明の髪の毛はメラニンと言う色素細胞で生成された物質が髪の毛に入って初めて茶色や黒といった色彩を帯びるようになるのです。
白髪というのはこのメラニンが注入されない髪の毛の事でメラニンが通常より少し少ないくらいの場合は茶色い髪の毛になります。
髪の毛の色は生成されてすぐにつくため、伸びた黒い髪の毛が何らかの原因で白くなってしまうという事はなく、初期段階で色が薄くなるか白髪になるかが決まります。
よく白髪を抜くと白髪が増えると言われていますが、無理矢理髪の毛を抜くと毛根が傷ついてしまう事があり、それが原因で白髪が発生しやすくなるという事は十分に考えられます。
白髪の二大原因
これ以外で白髪の原因として考えられるものに、機能的なものと栄養的なものの二種類があります。
機能面での原因となる主なものとして老化が挙げられます。
老化というのは細胞の活動が衰える事をいうのですが、この衰える細胞の中に髪の毛に色を与える色素細胞も含まれるため、髪の毛に色を与えるメラニンが不足する事で発生するようになります。
栄養面の原因となるものには様々なものが考えられますが、代表的な栄養素としてはタンパク質・鉄分・亜鉛・銅・ビタミン・カルシウムなどが挙げられます。
タンパク質は髪の色素であるメラニンの大本になる材料なので、これが不足するとそのままメラニン不足になるので非常に重要な栄養素と言えます。
鉄分細胞のエネルギーになる酸素を運ぶために必要な栄養素ですし、亜鉛も細胞の分裂に必要な栄養素で、銅はメラニンを生成に関係しています。
ビタミンやカルシウムは髪の毛の代謝や活性化に重要な役割を果たすので、髪の健康を維持するために欠かせない栄養素になります。
ストレスも天敵
上記のもの以外で白髪を発生させるものとして代表的なものにストレスが挙げられます。
とはいえ、すでに生えている黒髪が白くなる事はないので、マンガやアニメなどにあるようなショックな出来事の後一瞬で黒髪が白くなるという事はありません。
ストレスで白い髪の毛が増えるのは、ストレスにより自律神経が上手く機能しなくなる事でメラニンが生成されなくなってしまうからです。
あとは遺伝的な要因もあると言われていますが、これはまだしっかりと証明されてはいないようです。