白髪染めをしたら、髪が緑色に変色してしまって、真っ青になった、という、笑うに笑えないようなことが時々起こります。これは、普段と違う白髪染めを使ったときに起こることが多い現象なのですが、理由は一言でいえば、化学反応です。
なかなかに厄介な現象なのですが、予防法、対処法などを紹介します。
変色の理由
変色が起こるのは、普段は自宅で染めているけれど、たまには美容院で染めてみたいと思ってやってもらったら、変色してしまった、というように、普段と異なる白髪染めを使うことが原因とみられています。
つまり、白髪染めにはさまざまな成分が使われ、商品によって配合されている薬剤が異なります。この異なった成分同士が混ざり合うことで化学反応を起こしてしまい、髪が緑に染まってしまうのです。
もう少しわかりやすく言えば、それまで使っていた染料が髪に残っている状態で、新しく別の染料が髪に浸透することで、変色するというわけです。
この現象、実は原因や理由が完全に解明されているわけではありません。
しかし、今のところ、美容院のカラー剤などに配合されている、しっかり染めるための「酸化染料」と、自宅などで使うことの多いトリートメントタイプの白髪染めによく使われている「HC染料」が混ざり合うと化学反応を起こし、変色する、というのが有力な考え方になっています。
また、パーマをかける際に使うパーマ液との化学反応でも起こるとされています。
変色の予防法
変色が、異なる白髪染めなどを使うことによって起こるのであれば、その予防法は一つの製品を使い続け、パーマもかけない、ということになりますが、これは極端な予防法といえます。
たまには新しい髪色に挑戦したり、気分転換にパーマをかけたくなる時もあります。
そんなときは、一時自宅で染めるのを中断し、薬剤が抜ける期間を作ってから、美容院に行って、美容師に相談すれば大丈夫です。
変色した場合の対処法
基本的に白髪染めはしっかり染まるように作られていて、色持ちするようになっています。
ですから、あわてて染め直しても変色は改善されず、かえって繰り返し染めることで髪や頭皮に負担がかかり、ダメージだけが大きくなってしまいます。
また、強制的にブリーチしても思うような髪色には戻らず、髪や頭皮がぼろぼろになってしまうだけです。変色してしまった状況によりますが、素人に何とかなるものではありませんから、プロである美容師に相談することがまずすべきことです。