白髪染めに適した温度は、人が普通に過ごせる室温であれば、特に問題はありません。
ただ、真冬にはいくつかの注意が必要です。
ことに、近年人気急上昇の、ワンプッシュ・泡ムースタイプの白髪染めは、使用前にちょっとした前準備が必要です。

暖かい場所で使いやすくする

使用するムースタイプの容器が、かなり低い室温の場所に置かれていた場合、プッシュしても、きちんと泡状にならないことがあります。泡が出ると思ったら、クリーム状どころか、液体に近い状態で出てきてしまうので、手からこぼれて思わぬ液ダレ事故にも。染めようとするかなり以前から、暖かい場所に出しておくことが大事です。

うっかり忘れてしまい、使う直前になって容器の冷たさに気付いた場合は、容器が半分以上浸かる状態にして、ぬるま湯にしばらく馴染ませておきましょう。
間違っても、ストーブやファンヒーターの前など、火の近くには置かないでください。

ぬるま湯の温度に馴染ませておくことで、しっかりした泡が出てくるようになります
温まったら、製品のタイプにもよりますが、容器をよく振ることも肝心です。

泡ムースタイプ以外、ワンプッシュのクリームタイプも問題なく使える人は、冬場はそちらの白髪染めをメインにして、泡タイプは夏場、温度が十分に高く、ぬるま湯など使わなくても問題のない時に使うというのも一つの手です。

注意点

ワンプッシュのクリームタイプも、厳冬期には、やや注意が必要です。
染める段階では、泡タイプのように泡にならず液ダレしてしまったりの心配はないのですが、染料を一通り塗り終えてからの放置時間を、少し変えたほうが良い場合があります。

製品にもよりますが、室温が20度以下の場所で使用する場合、夏場より、やや染まるのが遅くなってしまう傾向があるので、放置時間を長めにとる方が、しっかり染まります。

特に、比較的髪が太めで硬い場合や、元の色が黒めの髪では、より染まりにくくなってしまうようで、規定の時間よりも10分ほど多めに放置するのが良いようです。
あまり長く放置しすぎると、髪を痛めるもとなので、通常20分の放置時間タイプは、30分以上、40分以内が適当と申せましょう。

セルフで白髪染をする場合

入浴前、薄着のまま寒い部屋で、あるいは浴室に入ってからの塗布の場合、風邪をひいてしまいかねないので、そちらの用心も必要です。
できれば暖かい部屋で塗って長めに放置、時間が来たら速やかにシャンプーで流しましょう

真冬の自宅での白髪染めは、いろいろ頑張っても風邪をひいてしまいそうと思う場合は、奮発して美容院でプロのお世話になるのも良いですね。
自宅染めでも有効なテクニックを、教えてもらえるかもしれません。