人は気になる毛に気が付くと、手っ取り早く解決する方法として、抜くという選択を行うことが良くあります。固着力が弱く、簡単に抜けてしまう毛であれば、抜いても傷める可能性は低いでしょう。

しかし、髪の毛は基本的に、引っ張ると痛みや涙が出る程の固着力があるので、白髪も例外なく傷める結果に結び付きます。毛が気になる場合は、他の対処法も選べますから、抜く弊害を理解して、優しく対応する方法を選ぶことが大切です。

白髪を抜くと例外なく毛根を傷めてしまいます

髪の毛を抜くことは、例え優しく行ったとしても、間違いなく毛根にダメージを与えます。下手に抜いてしまうと、毛の成長力が弱まってしまったり、今後二度と生えなくなってしまう恐れも発生します。

成長が止まり、自然に抜け落ちる状況を待っている休止期であれば、弱い力でも抜けるので、致命的な程傷める心配はないでしょう。
ただ、髪の毛を見ただけではどの段階か分かりませんから、無闇に力で抜くことは辞めた方が賢明です。

毛根周囲には血管や神経と細胞が集中します

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抜くと痛みを感じる状態は、周囲に神経が集中している証拠で、痛みが発生しない血管や細胞にも、少なからず影響を与えています。

毛は毛穴に埋まる形で存在していますが、周囲から支えられていたり、底から血液を得て成長します。髪を抜くということは、神経の痛みを無視した上で、血管による栄養の供給を強引に断ち切り、毛穴の内部で摩擦が発生する状況を意味します。

若くて健康な人なら、回復力によってある程度修復されますが、白髪に悩む年齢の人であれば、毛が成長しなくなるリスクを抱えることになります

白髪は抜かずに対処することが毛根に最適です

毛はデリケートな存在で、少しのダメージが成長に大きく影響しますから、抜くのは最小限に止めて、傷める心配のない方法を選択することがおすすめです。

大きなストレスを受けると、白髪の量は増加する傾向があるので、毎日快適に過ごす方法を検討すると良いでしょう。加齢は防げませんが、明るく前向きに生活することで、老化現象を緩やかにすることは可能です。

白髪の直接的な対処は、部分的な気になる部分に限ってハサミで切り、広範囲に対しては白髪染めを使うことが現実的です。
手間は掛かりますが、一番重要な傷める心配が避けられますし、痛みを感じるデリケートな毛根に優しく、同時に白髪の悩みも解決出来ます。

傷めるような方法は、繰り返す度に毛根を傷付けてしまい、結果的に損をするだけですから、髪の特徴に合わせて対処を行うことがポイントです。