年齢を経た方で医療ウィッグが必要になった場合、あまりにも髪だけが黒々としているとウィッグだと目立ってしまうことがあるのではないでしょうか。
そのようなとき、出来るだけ髪を自然に見せたいなら、年齢なりの白髪の雰囲気を活かす白髪用の医療ウィッグを使ってみると良いでしょう。
医療ウィッグを作っているメーカーでは、必要な方の要望に応じてさまざまなタイプを用意しており、いろいろな工夫が見られるので、使い勝手も非常に良いようです。
白髪を活かすウィッグ
ウィッグには、カラーリングをしてもすぐに伸びてしまう白髪をカバーしたり、おしゃれを楽しんだりするための用途だけではなく、辛い抗がん剤治療時や円形脱毛症、抜毛症、火傷などの傷を隠すための利用方法もあります。
しかし、年齢をある程度経た方があまりにも黒々とした医療ウィッグをつけていると、何となく場違いな感じがしたり、不自然に見えたりする場合もあるかもしれません。
そこで、白髪を活かす自然で上品さを備えたウィッグがあれば、自分も欲しいと思われる方もいるのではないでしょうか。実は、メーカーには、そのようなお客様のニーズにも対応出来る医療ウィッグがあるのです。
ウィッグもシャンプーとカラーリングが必要!
ウィッグは、ほとんどいつも身につけているものですから、やはり使用頻度に応じて汚れてしまいます。そして、ウィッグが汚れれば、自分の頭皮や毛髪を洗うのと同じように、シャンプーをする必要があることは多くの方がご存知のことでしょう。
ところで、人毛であれ、人口毛であれ、ウィッグも長く使っていてシャンプーを繰り返すと、カラーリングがだんだんと落ちてきてしまいます。そこで、ときどきはウィッグにもカラーリングを施す必要があるのです。
しかし、せっかく白髪と黒髪を自然な感じに混ぜて作ったウィッグだったにもかかわらず、カラーリングを施すと同一に染まってしまうのです。
人毛と人口毛の微妙なバランス
さて、医療ウィッグの色が同一に染まることを回避するためには、人毛と人口毛を混ぜてウィッグを作ります。実は、人毛はカラーリング剤で染まりやすく、人口毛は染まりにくい性質を持っているため、白い毛は人口毛で作ると良いのです。
そして、どの程度の白い毛を混ぜて作るかは、お客様のニーズによって、微妙なバランスで作るというわけなのです。
もちろん、真っ白な医療ウィッグを作るには、すべてを人毛で作るか、人口毛で作るかに分けられますが、一般的には人毛に勝るものないと考えられています。