市販の白髪染めは、慣れていない人にも扱いやすく、混ぜる手間の無いワンプッシュタイプが人気です。その中でもムースタイプとクリームタイプ、もしくは乳液タイプに分かれていますが、初心者には、液ダレしにくい、しっかりめのムースやクリームがお勧めです。

アレルギーの人は要注意

アレルギー体質の人は特に、事前のパッチテストが重要で、そちらの解説は商品の注意事項をしっかり守って行っていただきたいですが、結果に何の問題がなくても、薬液の肌への付着を極力防ぐのはもとより、目に絶対に入らないよう細心の注意をすることが肝心です。

ヘアカラーの場合、ヘアマニキュアと違って、地肌に付いてしまった色素は比較的落としやすいのですが、念のため、生え際近くにコールドクリームなどを薄く延ばしておくと安心です。

タイプ別の注意点

ムースタイプに添付されている手袋は肌にピッタリ密着しますが、クリームタイプなどは緩めのビニール手袋が多いので、抜けにくくするため、手首に輪ゴムで留めておくと良いでしょう。

ムースタイプの白髪染めは、シャンプーと同様、泡を頭部に塗っていくのですが、大事なのは、生え際と頭頂部、目立つところを真っ先に塗っておくことです。
馴染ませる時間を考えても、最初に塗っておいたほうがしっかり染まるからです。

ワンプッシュで2液が混ざるクリームタイプの白髪染めの場合、容器を押す力加減にコツが必要です。大抵、黄色と白の二色ですが、どちらかの色しか出ていない場合は要注意です。
容器を押す力にムラがあり、どちらか一方しか出ていないので、液ダレしないように気を付けながら再び押してみて、早目に力加減を把握しておきましょう。

このタイプは、塗り方以上に、この二つの薬液の充分な混ざり具合が大切です。
片方だけでは、染色しないからです。

このクリームタイプも、最初に塗るのは生え際と頭頂部です。容器に付いているコームだけでなく、できれば目の細かいプラスチックの櫛で、毛の一本一本に薬液が行きわたるように馴染ませ、毛根近くギリギリまで塗っておくのがポイントです。

ポイントとなるのは生え際

多少肌に付いても、後のシャンプーで色はほとんど落ちるので、仕上がり後に根元だけ白く残るのを防ぐために、生え際は特に、ギリギリまでの塗り込みが大事です。

ムースタイプは、シャンプーの要領で頭全体に馴染ませるので、早目に塗り方のコツをつかみやすいですが、コームで塗るクリームタイプは、どうしても、自分から見えないところを塗り残してしまいがちになります。

家族にチェックしてもらえればいいのですが、そうでないときは、合わせ鏡などをして、途中で何度か塗り方をチェックして進めて行きましょう。

塗り終わって、注意書き通りの時間が経過したのち、シャンプーしますが、薬液を完全に落とすため、3回くらい洗うほうが安心です。その際、薬液の混ざったシャンプーが、目に入らないよう、厳重注意することが、何よりも大事です。