白髪が多いと見た目年齢が上がってしまうため、いつもきれいな髪色を保ちたいものです。髪の毛はタンパク質のアミノ酸で構成されていて、ビタミンCやコラーゲンの働きにより、艶やかでコシのある状態になります。白髪予防にはオメガ3脂肪酸が効果的と言われていますが、この成分は髪の毛に対してどのような役割をもたらすのでしょうか。

髪を育てるのは血液

髪の毛は頭皮の奥にある毛乳頭や毛母細胞に育てられていて、そこに栄養を送り届けているのは血液です。そのため、血流が停滞して十分な栄養が運ばれないと、頭皮環境が悪化して白髪が増えてしまいます

頭皮には多くの毛細血管があり、通常の血管よりも流れが悪くなりやすいため、白髪対策は毛細血管の血流促進にかかっています。血液の流れを良くするために、よく頭皮のマッサージを行いますが、それと同時に血液に作用するオメガ3脂肪酸が含まれた食品で、内側からのケアも一緒に行うと効果的です。

頭皮環境に働きかけるオメガ3脂肪酸

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オメガ3脂肪酸は自力で生成することができない必須脂肪酸で、EPAやDHA、α-リノレン酸などがあります。豆類やナッツ類、青魚やしそ、えごまや亜麻仁油などに含まれていて、どちらかというと不足しやすい脂肪酸です。

オメガ3脂肪酸は血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる働きがあるので、血液を流れやすい状態に整えてくれます。
毛細血管が多い頭皮環境を変えるのに最適な成分で、頭皮の栄養不足解消に効果を発揮してくれます。

そして血行が良くなることで新陳代謝の活性化につながり、老廃物の排出を促して新しい成分をどんどん摂り込んでいくため、黒髪を育てる土台が整ってきます。

髪の毛はなぜ黒い?

髪の毛は本来は無色なのですが、細胞分裂で髪の毛が作られる際にメラノサイトが生産したメラニン色素を細胞内に組み込むためです。
黒髪や金髪、赤毛などさまざまな髪色の人が存在しているのは、黒色または茶褐色のユーメラニンと、黄色や赤色の色素を持つフェオメラニンの含有量の違いによるものです。

しかし、メラノサイトの働きが低下してメラニン色素を作り出せなくなると、髪の毛に着色できなくなってしまうので、白髪のまま育ってしまいます
ですから、黒かった髪の毛が白くなるのではなく、頭皮環境の悪化で色がつけられなくなったので白髪になってしまうのです。

メラノサイトの機能向上に血行促進は欠かせないため、オメガ3脂肪酸を白髪予防に活用しましょう。